この本はどれぐらい普及しているでしょうか？1935年には二億五千万冊以上も売れました。考えてみてください。ほかにどの本が一年間に二億五千万冊も売れるでしょうか？一年だけでなく、毎年同じように売れているのです。それだけでなく、この本は…720以上の異なる国の言葉や方言を用いて発行されています。世界中のどの国でもどの人種でも、彼らの用いている言葉の聖書があります。

　もしこの本を詳細に読んでいくなら、その背後で神の御手が支配していることを認めざるを得ないでしょう。30数人の背景や思想の異なる人が、しかも異なる場所で異なる時間に66巻の異なる書を書きましたが、今それを一つに集めてみると完全で一貫していて、まるで1人の人が書いたかのようです。

　創世記はキリストより1500年以上も前に書かれ、啓示録はキリストから95年後に書かれました。これら二つの書の間には、1600年以上の時間の隔たりがあります。創世記は始まりを語り、啓示録はこの世の終わりを語っています。創世記にあるすべての始まりに、啓示録が結論を与えています。これらの不思議な点は、人の言葉では説明することができません。そのすべての言葉は、神が人を通して書かれたものです。神が背後におり、背後で指示者となっておられるのです。

　さらに不思議なことがあります。聖書は人に命を与えるものですが、どれほど多くの人がそのために命を失ってきたかわからないのです。ある一時期、ローマ帝国は全力を尽くしてこの一冊の本を消滅させようとしました。彼らは無数の人々を殺し、数え切れないほど多くの聖書を焼きました。…しかし、しばらくすると、この聖書は再び出て来るのです。

　見てください。なぜ世界中のこんなに多くの人が、多くの力を費やして、この本に反対するのでしょうか？他の本であれば、そのままにしておけるのに、この本に限って、なぜ人は反対したり、全力を上げてそれを攻撃したり、尊い命までもそれにささげるのでしょうか？どうであろうと、ここには特別な何かがあるのです。あなたはそれが神の言葉であると信じないとしても、やはりこれは他のすべての本と異なる本であることを信じなければなりません。

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